割ったり掘ったりこじ開けたり。 ワイルドなアウトドアギア「EOD Breacher Bar」
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本日は、ちょっとユニークな道具をご紹介いたします! その名も「Tumbled Titanium EOD Robotics Breacher Bar」とても長い名前ですが、米国のギアブランド「Maratac」が手掛けるこじ開けツールです。実はキャンプやブッシュクラフトなどのアウトドアレジャーにも便利に活用可能なツール。はたして、コレはどんな道具なんだろう。と少しでも気になってしまった皆様、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
“EOD”ブリーチャーバーとは。
EOD(Explosive Ordnance Disposal =爆発物処理)というキーワードが示すとおり、EODブリーチャーバーは爆弾処理班のために生み出された道具。とてもシンプルな設計ですが、先端には角度が付けられて主に、こじ開けツールとして利用されるのだとか。
・アウトドアレジャーでの活用について
シンプルゆえに使い道も様々。アウトドギア・サバイバルツールとしてならば、例えば枝を割いたり穴を掘ったり、薪割りも楔の要領で簡易的に行えるようです。とってもタフな構造なので、細かなことは気にせずハードに、そしてワイルドに活用してください。
また刃物ではない分、比較的気軽に取り扱うことができ、手入れも容易というメリットも。
本製品は刃物ではありませんが、各警察官の判断で凶器と見なされると、軽犯罪法(凶器を隠し持っている事の禁止)の対象となる場合があります。ご留意のうえ、お取り扱い下さいますようお願いいたします。
Tumbled Titanium EOD Robotics Breacher Bar / MARATAC
今回Maratacよりリリースされたアイテムの大きな特徴はなんといってもチタニウム製であること。本来、重量のある素材で作られるブリーチャーバーですが、チタンで作ることによって大幅に軽量化。耐久性と携行性を高いレベルで兼ね備えたツールへと昇華した逸品です。
今作は二つのサイズがリリースされています。オプションパーツにも違いがございますので、ご注目を。
ちなみに側面の刻印には、アイテムの製造を担ったMaratacの姉妹カンパニーであるEOD Robotics inc.の名と、CAGEコード(米政府に商品を提供・取引するメーカーに与えられる識別番号)が施されています。
■ LARGEサイズ
およそ全長20cm、厚み0.45cmと、確かな頼もしさを感じるLARGEサイズ。メインツールとして、キャンプやブッシュクラフトの野外活動に持って行くような場合はコチラのサイズがおすすめ。
・オプションパーツ 「蓄光グリップ」
オプションパーツとしてハンドルパーツが付属しています。シリコーンで出来ており、手にしっかりグリップしてくれます。また蓄光素材のため、光を蓄えて暗闇で発光します。
■ MEDIUMサイズ
Mediumサイズは全長16.5cm、厚み0.3cm、そして重さは僅か50g。持ち運びしやすく、使い勝手の良いアイテムです。ナイフなどの補助ツールとして運用するのも良いかもしれません。
・オプションパーツ「シース」
オプションパーツとしてシースが付属しているモデルもあります。このシースを利用すると、ネックナイフのように持ち歩くことができ、便利です。
シースの差込口は付属のボルトパーツで締めつけを調整。パラコードでラッピングしている場合はスペーサーを挟んで間口を広げておくと◎。
ブリーチャーバーにパラコードを巻いてみた
パラコードを用いてハンドル部分を自分流にカスタマイズするというのも一興。今回は初めてパラコードでラッピングするという方にもオススメな巻き方を解説。そしてアイデアとして少しだけ応用編もご紹介いたします。
【初級編】
初級編として紹介するのは、コチラの巻き方。写真から何となく想像できるようにクルクル巻いていくだけ。そんな簡易的なカスタムなのですが、ブリーチャーバーがシンプルなアイテムであるが故か、この巻き方がとてもシックリきます。
巻き始める前にご確認を!ブリーチャーバーはハンドル部分に数か所ホールが設けられており、これを利用することでコードをキレイに巻き付けることができます。ただしLARGEサイズで直径6.3mm、MIDEUMサイズで直径4.6mmと穴の大きさに違いがある点にご注意ください。
今回ご紹介する巻き方は、同じ穴に2本のコードを通す必要があります。そのため、コードの太さによっては穴に通すことができない場合も….。LARGEサイズのブリーチャーバーならば、ロープ径4.0mmほどの550パラコードなどでOK。MEDEUMサイズの場合は、ロープ径2.4mmほどの「Atwood Rope / 275 Tactical Cord」のようなコードがオススメです。
・手順
それでは、巻いてみましょう。LARGEサイズのブリーチャーバーに550パラコードを巻き付けていきます。ちなみにコードは2mほど使用しました。
1)写真の位置の穴にコードを通します。最後の処理次第ですが、先端(写真向かって左側)の長さには余裕を持たせておきましょう。
2)ひたすら巻いていきます。グッとテンションをかけながら、そしてコードとコードの隙間を詰めながら丁寧に巻いていくことが大切です。
3)先端から2個目の穴に被るくらいまで巻き付けてください。
4)この先端から2個目の穴に、最初に通したコードと逆から交差するようにコードを通します。 ※ココが今回の最も大事なところ。
5)さらに2つのコード一番端の穴でを交差するように通します。
6)ここから先の処理はご自由に。ここで留めても良いですし、そのままスネークノットなどで伸ばしてストラップのようにするのも良いでしょう。
手順の5~6あたりが若干ややこしいですが、実際に巻き付けてみると理解しやすいはずなので、ぜひご挑戦下さい!パラコードクラフトについては、過去のKINRYUブログでも取り扱っていますので、もしよろしければ参考にしてみてください。
【応用編】
ただ巻き付けるだけでは物足りない!そんな人は、ぜひ色々なラッピングに挑戦してみて下さい!写真の様にちょっとした工夫で、こだわりのあるクールなカスタムが可能です。
以上「EOD Breacher Bar」のご紹介でした。シンプルですが、とても面白みのある道具ですね。利用シーンも紹介いたしましたが、自由度の高いアイテムとなっていますので活用方法は使い手次第です。あれこれ試しながら利用してみて下さい!