ロープ・コードを持ち運ぶ為のささやかなテクニック【パラコード~マイクロコードなど】

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今回のブログでは「ロープの持ち運び方」について触れてみようと思います。ロープといえば、アウトドアレジャーにおいてもテントやタープの設置などに必須なアイテムです。アウトドア人気によって、ロープを手にする方も増えているらしい昨今ですが、それでも扱いには苦戦するとの声もチラホラ。ロープワークの類はもちろんですが、「いかにスマートに持ち運ぶか」も大切。絡まったり嵩張ったりすると作業効率だけでなく気分もおちてしまいます、、、、。今回のブログは、あの手この手で「ロープの持ち運び」を少しでもスマートにできないか言及した内容となっています。最近入荷したロープ収納の頼もしい新アイテムも一緒に紹介していますので、カジュアルな気持ちでお付き合いいただけると嬉しいです。

ロープ・コードの持ち運びテクニック
その1「道具に頼る」

まずは新商品の紹介を兼ねて、ロープの携帯に一役買ってくれるツールをご紹介いたします。こういった類のアイテムは探しても意外と見つからないのですが、あると便利なコードホルダーですので、ゼヒご覧ください。   

■ Drop-Line Rapid Line Deployment System

さっそく、新商品からご紹介します!米国のMaratacブランドがパラコードクラフトの先駆者「Stormdrane (David Hopper氏)」とタッグを組んで開発したコード収納のユニークなアイテム。OMEGA PACIFIC社製の強固なカラビナにブランド独自のホイールを組み合わせることで完成したコードホルダーです。ウェビングなどに引っかけて持ち運ぶことができます。

ホイールへ巻き付けたコードを自由に引き出して使えるというシンプルな代物。必要な分だけカットしながら使用できるので、ブッシュクラフトなど現場で何かと自作するようなスタイルのアウトドアレジャーにもオススメ。そして男心を擽る見た目が堪らない。

巻き方も至ってシンプル。セットするには多少の時間を有しますが、巻いてしまえばなんてことはない。綺麗に巻けるとそれなりの達成感が得られます。別に雑多に巻いても良いのですが。(※ホイールのスリットにコードが巻き込まれてしまうと回転しづらくなり悲しいことになるので、その点だけご注意を。経験談。)

セットするのは550パラコードや径2.4mmほどのコード(例.ATWOOD ROPE / 275 Tactical Cord)がオススメ。550パラコードであれば10~15m、径2.4mmのコードであれば17~19mくらい巻くことができます。(巻く時のテンションのかけ方で、巻くことができる長さも結構変わります。)

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■ Tactical Rope Dispenser

米国特殊部隊によって考案されたパラコード用ディスペンサーです。背面にクリップが備わっており、ベルトやウェビングに引っかけて持ち運ぶことができます。

中にはリールが備わっており、550パラコードであれば、およそ15m分収納可能。ケースを開けるときに多少のコツが必要ですが、慣れてしまえばセッティングは難しくありません。

カッティングブレードも備わっているので、いつでもどこでも、必要な時に必要な分だけを切り出して利用することができます。

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■ Micro Cord Dispenser

マイクロコード(ATWOOD Rope)用のディスペンサーもご紹介しておきます。クリップなどのギミックは備わっていませんが、リールのまま持ち出すより数倍便利。

先ほどの、パラコードディスペンサー同様にカッティングブレードが備わっており、必要な時に必要な分だけ切り出すことができます。

取り換え方法も至ってシンプル。マイクロコードのリールを交換するだけです。Atwood Ropeのマイクロコードではなくても径が1.2㎜ほどのコードでしたら、空リールに巻き付けて利用するというものアリです。

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■ MSM Pear-S Carabiner

ロープの持ち運びと言えば、やっぱり「カラビナ」。汎用性が高く、持っていて損のないアイテムですよね。キャンプなどのガイロープの類は、あらかじめ4~6mくらいの長さにカットした状態で数本持ち運ぶことも多かと思います。そんなときでも、まとめて持ち運ぶことができますし、カラビナ毎にテント用、タープ用などグループ分けして携行することもできそうです。

コードの種類やサイズ問わず対応できるのも強み。鞄のウェビングなどに設置しておくことで、コード以外の様々なアイテムを設置することができるのも強みです。

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ロープ・コードの持ち運びテクニック
その2「バックパックのギミックを使う」

パッキングの基本ではありますが、ロープの持ち運びには鞄のギミックが役立ちます。前述のアイテムを利用するにしても、メインの鞄にウェビングなどが備わっていたほうが格段と持ち運びやすくなります。例えばミリタリーバッグは、収納や取り付けに便利なギミックが備わっていることが多いのでオススメ。ここでは、そんな鞄の機能を利用した持ち運び例をご紹介いたします。

■ Y字ストラップ

Y字ストラップは比較的ボリュームのあるアイテムも挟んでおくことができるギミックです。太めのロープや、まとまった長さが必要な時に利用すると良いでしょう。

■ コンプレッションストラップ

ミリタリーバックや登山バックなどでも見ることができるコンプレッションストラップは、本来鞄の容量を圧縮し、荷物の偏りなどを防ぐパーツです。このストラップを利用すると、宙づり状態でブラブラしてしまうロープも写真のように抑え込んで安定させることができます。

■ ショックコード

伸縮性のあるショックコードも、登山あるいはミリタリーバックパックなどでよく見かける収納ギミックの一つです。これも当然ロープの持ち運びに利用できます。バックパックにもよりますが、重くなりすぎなければ安定した取り付けが可能です。

ロープ・コードの持ち運びテクニック
その3「まとめ方を覚える」

持ち運び方も大切ですが、まずはロープ本体をスマートにまとめておくことが重要。ただ、まとめ方と言っても様々な方法があるので、ここでは最もベーシックなものを少しだけご紹介しておきます。

■ 棒結び

ロープ棒状にまとめていく「棒結び」。コンパクトかつ、すっきりとまとめることができるので、最初にマスターしたい基本テクニックですね。

マスターするといっても、難しくはないです。巻きつける長さだけ残して、任意のサイズに折りたたみます。

巻きつけの初めの部分は、クロスするようにして固定します。あとは、ひたすらグルグルと巻いていくだけ。

巻きつける長さが長いほど、より棒状になります。ある程度まで巻きつけておけば大体OK。

【応用】8の字巻き

棒結びのまとめ方の応用編。8の字にまとめておくと解く時の絡まりが、大幅に軽減します。8の字のまとめ方はいろいろあるのですが、ここでは少量のロープの場合に有効な方法をご紹介します。

  

手のひらを使って。親指から小指にかけてコードを渡していきます。

ちょうど真ん中あたりでクロスする感じになるはずです。

このように8の字が重なっている状態になっていればOK。

最後は先ほどの棒結びでまとめてしまいましょう。今回の例では4mの550パラコード(径4㎜)をまとめています。キャンプで必要となるガイロープの類も4~6mくらいになることが多いとおもいますので、このまとめ方を覚えておくと役に立つはずです。

ロープ・コードの持ち運びテクニック
番外編「その他のささやかなテクニック」

他にもハッと思いついた、コードの持ち運び方法を記しておきます。何かの参考になれば嬉しいです。

◇ 手作りパラコードブレスレット

コードの予備としてパラコードプレスレットのお供はいかがでしょうか。パラコードクラフトの醍醐味の1つ「いざとなったら解いて使える」です。

今回は平編みでブレスレットを作成しましたが、パラコードの長さは3mほど使用しています。それなりの長さを持ち運ぶことができていますね。

◇ MOLLEアクセサリーを応用

ミリタリーアイテムであるグリムロックを利用。MOLLEシステムのウェビングに取り付けるアクセサリーですが、カラビナのような役割を果たしてくれます。

強度も高いので、安心してロープを吊り下げることができます。少し細めのロープを持ち運ぶときに利用するとスマートかもしれません。

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◇ 両面ベルクロがここでも活躍!

フック(オス面)とループ(メス面)が表裏に施され、一本で利用可能なベルクロバンドがここでも大活躍!

鞄のウェビングをまとめるときにも重宝するのですが、シンプルにロープやコードをまとめるのにも一役買ってくれます。僕はパラコードクラフトを楽しむ時に、毎回毎回クルクル束ねるのが億劫なので、このベルクロバンドで束ねていることが多いです。このベルクロバンドは、ホント便利ですね。

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最後に

ロープやコードのまとめ方のささやかなテクニックをご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。ロープワークをはじめとした、これらロープやコードの取扱い方は他にも沢山あります。なかなか奥深い世界です。もし興味がございましたら、詳しく調べてみても良いかもしれません。僕も今後もっと勉強してみようと考えています。一緒にロープやコードに秘められたポテンシャルを探求していきましょう!