チタン製の道具に注目!! アウトドア・キャンプに利用するメリットとは!?
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、チタン素材のアイテムについて掘り下げてみようと思います。
アウトドア関連のアイテムでも、採用されることが増えてきたチタン素材は一体どうゆうモノなのか。特徴とあわせてメリットやデメリット、そして具体的にお勧めしたいグッズもご紹介いたします! ぜひお付き合いくださいませ。
チタンとは
チタンについて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?高価だったり、硬かったり、金属アレルギーになりにくかったり。。。
ここでは、それらのメリットやデメリットを整頓してみるとともに、アウトドアギアにおいてどのような効果をもたらしてくれるか考えてみたいとおもいます。
チタンのメリット
・軽くて強い
チタンのメリットは、とにかく軽い点。これは純チタンの密度が鉄の6割程度であることも理由の一つです。
そして強度。実は純チタン(チタン合金でなく)はステンレスほどの硬さがあるかといわれるとそうでもないらしく、何かというとチタンは「比重に対する引っ張り強度(比強度)が高い」とのこと。軽さのわりにタフというのが正確な特徴なのですね。(厳密には硬度と強度は別)
ちょっとややこしいですが、同じ強度の物を作るならば他の金属に比べてとても軽く作れる。「軽く(薄く)作っても強度が高い」ということらしい。
チタンの軽さと強度はセットで利点なのです。
そしてこれは、キャンプにしても登山にしても、アウトドアにおいても大きな利点になりえます。単純に荷物が軽くなりますし、その上ハードに使っても大丈夫な訳ですから。
・耐食性に優れている
「耐食性に優れている」つまりは錆びない(錆びにくい)。細かい理屈は省きますが、この耐食性についてだけをみると錆びない金属素材代表「ステンレス」の、それを上回る性能だそうです。海中においてもプラチナに次ぐ耐食性をもっているそうで、マリンスポーツ周りでも気兼ねなく利用できるのです。
・安全
そして、ご存知チタンは生体親和性に優れている金属です。つまりアレルギーを引き起こしにくいということ。これは錆びない仕組みと関連していますが、その辺はさておき。この特性により医療分野でも重宝されていますが、アウトドアにおいても、カトラリーなど口に入れる物なども安心して使えるというメリットを備えています。
チタンのデメリット
・熱伝導性が低い
熱伝導性は鉄のおよそ1/4とされています。熱伝導性が低いというのは鍋などの調理器具で考えた時、熱が均一に伝わらないということになります。熱伝導性の高いアルミ素材の鍋のほうが、均一に熱が広がるので、美味しく料理出来るのかも。チタンは調理中、火に当たっている箇所だけ熱くなるので、局所的に焦げやすくなるということも起こるそうです。
あえてデメリットとして挙げていますが、悪い事ばかりではなく、例えばマグカップなどであれば火にかけても飲み口まで熱くなりにくいという利点もあります。「お湯を沸かす」などといった作業に強みがあるようですね。
・高価
チタンは高価です。資源的には地球上にある金属のなかで4番目に多いのになぜ高いのか。それはチタンの製造が難しい事に起因するみたいです。鉄などの多くの鉱物がそうであるように、採掘された天然チタンも酸素と結びついた状態です。これを純度の高いものにするには酸素との結びつきが強すぎるみたいでコストがかかってしまうそうです。また加工が難しいというのもあるみたいですね。低コスト製造の研究もされているようですが、、、、。メリットが多い金属なので高価であっても十分な恩恵があるとして利用されているのですね。
一重にチタンといっても純チタンやチタン合金。さらにそれらの中でも細分化すると性質が違うモノが存在するようです。ちなみに、純チタンよりチタン合金のほうが強度や耐食性は上なのですが、より高価な物になるそう。「純」と名が付くほうが高価に感じますよね。純金とか、純チョコとか。。。。
お勧めチタン素材アイテム
■ BiFold Grill / VARGO
ソロキャンプ、ブッシュクラフトなどにお勧めしたいミニマムサイズの折り畳みグリルです。シンプルゆえに不具合が生じない。チタンなので、強度も十分。そして手入れも簡単。
チタンなので本体重量105gと、とにかく軽い。そして折りたたんで持ち運ぶことができます。専用ナイロンポーチも付属していますよ。
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■ Ti-Line 600ML Mini Pot-Mug / PDW
600mlというサイズのポットマグ。これくらいが丁度良いとの高評価も多く頂いています。もちろん軽い。ブランドのロゴやグラフィックはレーザーでエッチングにて施されているので、掠れてしまうこともなく永く使えるマグアイテムです。
これはホットワインを作った時の写真。お酒の〆に最高です。秋口以降のキャンプやBBQにお勧め。それにしても、マグタイプは使い勝手も良くて嬉しいです。
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■ Emergency Whistle / VARGO
本体重量僅か3gのエマージェンシーホイッスル。チタンゆえの強度と最小限のパーツで構成されているシンプルな構造で壊れにくくなっています。カバンに取り付けておくも良し。緊急用グッズに組み込んでおくも良し。
首からかけることができるほどの長さのコードが付属しています。
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■ TiFS Mk2 Survival Lighter / PDW
先にご紹介したように、チタンは小さくて強度のあるものを作るのにも打ってつけ。耐久性だけでなく耐食性にも優れたコレは、どこへ持ち歩いても心配ない心強いライターです。
僕も愛用していますが、パッキンで防水処理がされていて気密性が高いお陰でオイルの揮発も遅く、「久しぶりだけど、火つくかな?」って時でも意外とつきます。
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■ Ti-NATO Strap / Watch Band Compass
密かに人気なNATOタイプのウォッチバンド。そして、それに取り付けることができるコンパスです。
海水に強く錆びない特性からダイバーズウォッチにつけてマリンスポーツを楽しんでも大丈夫な本格派。
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チタンは他の金属と比べて実用化の歴史は浅く、技術進歩に伴って昨今ようやく一般利用が増えてきている素材の一つです。メリットも多くアウトドアグッズへの採用も多く目に付くようになってきました。もちろんチタンに限らず実用金属は特徴が異なりそれぞれに得手不得手があります。「やっぱり調理なべは均一に熱が伝わるアルミだよね。」とか、「焚き火用ケトルは熱に強くいステンレス!コスパ的にもこれ!」とか。自分の使い方や遊び方あった金属をチョイスするのが良いのですが、ぜひ選考の際はチタン製アイテムも気にしてみてくださいね♪