もう迷わない!マルチツールの選び方【SOG】【GARBER】【NEXTOOL】【プライヤー】

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今回はDIYやアウトドアレジャーでも活躍し、さらに防災アイテムとしても持っていると心強い「マルチツール」について取り上げてみたいと思います。(今回は特にプライヤータイプをピックアップ)いくつものツールを一つにまとめることで優れた万能性を実現するマルチツールですが、モデルによってサイズも違えば、搭載されているツールの内容も違います。それゆえ、いざ選んでみようと思っても、意外と迷いやすいアイテムかもしれません。そこで、ささやかながら皆様のマルチツール選びの参考になるよう、ブランドやモデル毎の特徴、価格などまとめて比較しています。ぜひご覧ください。

メーカーごとの特徴や傾向を知る

今回ピックアップするのはKINRYUオンラインストアでも取り扱いのある3つのメーカーです。まずはメーカーごとの特徴を把握することで自分の重視したい特徴を絞り込んでみましょう。

【SOG(ソグ)】

ベトナム戦争時に米軍が用いていたコンバットナイフをリデザインし再現したのが発端。デザイナーであるスペンサー・フレイザー氏によって設立されたナイフメーカー「SOG」は、1986年発足後も革新的なタクティカルナイフを開発し続け、1994年には米海軍のために手掛けた製品が特殊部隊Sealsに採用されました。現在はナイフ開発で培ったノウハウを活かしマルチツールやアックスなど様々なジャンルで重宝する道具を世に送り出しており、例えばアウトドアやDIYシーンにおいても人気を集めています。

SOGのマルチツールには、ブランド独自に開発したグリップサポート機構「コンパウンドレバレッジ」が搭載されています。「コンパウンドレバレッジ」とはプライヤーの支点部にギア構造を加えることで、従来のマルチツールプライヤ―の2倍ほどのトルクパワーを生み出す仕組みのことです。これによりワイヤーカットなどの負荷の大きな作業を、より簡単に少ない力で行うことができます。(※SOG 特許取得済み技術)

【GERBER(ガーバー)】

GERBER(ガーバー)は1939年にアメリカのオレゴン州ポートランドで創業して以来、80年近くにわたりナイフやツール類を開発し続ける老舗のメーカー。GERBER社製のアイテムは優れた品質や耐久性に定評があり、今日でも各国の軍や警察等で多く正式採用されています。

マルチツールに関しても米軍納入実績があるなど、世界的な知名度をもっています。また一部を除きプロフェッショナルなモデルは米国生産にこだわり続けており、優れた品質に加えて「MADE IN USA」らしい堅牢で無骨なデザインも魅力の一つです。

【NEXTOOL(ネクスツール)】

NEXTOOLは、某有名メーカーなどのOEM製品を手掛ける老舗工場より生まれたツールブランドです。様々なアイテムを手掛けてきた経験や知識、そして技術力から生まれるツールは完成度が高いと評判も上々。

昨今はNEXTOOL製のマルチツールも人気上昇中。実用性の高いツールの組み合わせによって、幅広いシーンで活躍するマルチツールを手掛けています。また抑えられた価格にもご注目を。優れたコストパフォーマンスもNEXTOOLの大きな特徴となっています。

モデルごとの性能を比べてみる

次に、モデル毎の性能を比べてみます。搭載されているツールの内容や数、サイズ感、あるいは価格も選ぶうえで重要な情報ですよね。それらをまとめてみましたので、ご覧ください。

■ POWERACCESS DELUXE / SOG

SOGのツール類の特徴である「コンパウンドレバレッジ」採用。また搭載ツールも豊富なモデルです。今回ご紹介するマルチツールの中でも、最多のツール数となっています。ドライバーツールも充実しており、DIYにも便利な内容です。

搭載ツールも多いので、比較的すると多少重めではありますが、手のひらに収まるほどのスマートさがあります。展開時も適度なハンドル幅が確保されており握りやすく感じます。

このモデルには上記のツール内容とは別にドライバービットセットが付属しています。プラスドライバー3個とマイナスドライ―3個、そしてヘックスローブ4個(T20,T10,T8,T6)六角レンチ2個(2.0mm,1.5mm)の12個セットです。そして、ドライバービットを利用するためのビットソケットも備わっています。

実は、このマルチツールにはドライバービットを利用する方法が2つ備わっています。眺めているだけでは分かりづらい箇所ですので、詳しく説明させてください。

一つ目は、折りたたんだ状態で稼働部付近↑の箇所に挟み込んで利用する方法です。この箇所にはマグネットが仕込んでありますので、常時力をいれて挟み込んでいなくともビットが誤脱しません。また着磁性が備わるのでネジも引っ付きます。

もう一つは、ドライバービットセットに備わっているビットソケットを本体のソケット用ドライバー部分にとりつけて利用する方法です。ドライバー軸に長さが欲しいときは、これを利用すると便利!本体に対して90度位置でも固定できるので回転力が必要な時にも重宝しそうです。

そんなSOGのマルチツールですが、開閉のスムーズさにも定評があります。前述の「コンパウンドレバレッジ」によって、とても滑らかな開閉アクションです。

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■ MP600 Bladeless Tool /GERBER

軍隊向けマルチツールとして開発され、米軍納入実績のあるブランドの代表作「MP600」のブレードレスタイプです。文字通り、ナイフなどの長い刃を必要とするツールを省いた搭載内容となっており、日常生活においても持ち歩きしやすいモデルです。

全長は少し長くスマート。プライヤーを展開した状態でも本体の幅は変化しないので、スッキリとした握り心地に感じるでしょう。

ツール内容でも触れましたが、ブレードレスであるという点はこのモデルの大きな特徴。実はノコギリも「レムグリットソー」と呼ばれる刃のないタイプです。

片手で展開できるのも魅力。スナップを効かせて振ることでプライヤー部分が飛び出します。収納も片手で可能。

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■ MP400 Compact Sport / GERBER

ワンハンドオープン型のマルチツールのコンパクト・軽量モデルです。コンパクトながら厳選された11個ものツールが搭載されており、十分な頼もしさを感じるアイテムです。

今回比較しているアイテムの中では一番小さなサイズです。コンパクトといっても、しっかり力を入れて握ることができる大きさです。個人的にも、このモデルを普段から利用しているのですが、ワイヤーカットなどの力を入れる作業でも不便を感じたことはないです。

先に紹介した「MP600」と比較するとコンパクトさが良くわかりますね。全長にして3cm程の差があります。

もちろん、このモデルも片手で展開可能です。スナップを効かせて振ることでプライヤー部分が飛び出して展開。収納も片手でできます。

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■ FLAGSHIP PRO / NEXTOOL

計16個のツールを備えたマルチプライヤーです。握り易さにこだわり、例えばプライヤーやハサミなど、しっかりと力を加えて使用できるよう最適な形状・サイズに設計されています。その他、日用的な利便性も大切にしたツール内容となっており、幅広いシーンでの活躍が期待できるアイテムです。

力を入れやすいよう、適切な握り幅が確保されています。また他のアイテムと異なりプライヤー支点部分にバネ構造が内蔵されているため、開くためのアクションは必要ありません。細かな作業もストレスなく行えます。

やはりハサミが一番の特徴。布もサクサクと切断することができますので、ファーストエイドキットと一緒に備えておくのもあり。防災グッズとしても優秀なマルチツールです。

プライヤーの展開も簡単、グリップ部分を開くだけです。カチッと固定されるので開く時の感触が良いです。

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【 簡易比較表 】

各モデルの特徴を表にまとめてみました。気になる価格も並べてみましたのでご確認下さい。(※表示価格は2022年4月現在のものです。)

POWERACCESS DELUXE MP600 BALDELESS TOOL
ブランド SOG GERBER
価格 13,200円(税込) 13,200円(税込)
折り畳みサイズ
(重量)
約11.5×3.8×2.0cm
(約247g)
約13.0×3.9×2.0cm
(約224g)
搭載ツール数 21個 13個
特徴 優れたトルクパワーを実現する
コンパウンドレバレッジ搭載
持ち歩きしやすい
ブレードレスモデル
MP400 COMPACT SPORT FLAGSHIP PRO
ブランド GERBER NEXTOOL
価格 10,780円(税込) 6,380円(税込)
折り畳みサイズ
(重量)
約10.0×3.6×1.8cm
(約174g)
約11.0×4.1×2.1cm
(約245g)
搭載ツール数 11個 16個
特徴 軽量性に優れた
コンパクトなサイズ
大きめにデザインされた
利便性抜群のハサミ搭載

搭載されているツールの特徴を知る

数個のツールを一つにまとめることで、オールマイティに活躍するマルチツール。最後にツール毎の活用例を確認してみます。どのツールが自分には必要なのかを考えてみるとマルチツール選びの参考になるかもしれませんね。

◇ プライヤー

特に今回はプライヤー付きのマルチツールに焦点を当ててご紹介しています。ワイヤー加工やボルトの締め付けなど、使い道も多岐にわたるプライヤー。他にも、例えばアウトドアレジャーで鍋つかみとして利用することもあるようですね。熱くなったクッカーでヤケドした経験のある僕にも必須な道具です。

◇ ナイフ

マルチツールに備わっているナイフをみると、刃の形状に特徴を持ったものが用意されていることがあります。一般的な直刃と呼ばれるナイフは汎用性が高く、例えばキャンプであれば、メインで使用するシースナイフの補助としてや、調理ナイフとしての活躍が期待できます。それに対して、波刃(セレーションナイフ)とよばれるタイプはロープなどの切断に適しているといわれています。なかには半分波刃となっているハーフセレーションタイプもあります。

◇ ノコギリ

ノコギリもマルチツールに搭載されていることの多いツールの1つです。サバイバルツールとしての側面もあり。アウトドアレジャーでもあると心強いですね。わざわざ本格的なノコギリを用意する必要がない場合、たとえば園芸や庭の簡単なメンテナンスなどでも手軽に用意できるマルチツールのノコギリは役に立ちます。

◇ ハサミ

あると便利なハサミ。サイズによって使い勝手に大きな差が生まれます。コードの切断頻度が多いのであれば、大きめのハサミが備わっていると重宝するでしょう。

最後に

マルチツールは万能性に優れているがゆえ、どれを選んだとしても相応に活躍してくれることでしょう。しかし、だからこそブランドやモデル毎の特徴を把握して自分のライフスタイルにぴったり馴染む1本を見つけた時は喜びもひとしお。このブログが、少しでも皆様のマルチツール選びの参考になれば嬉しいです。よろしければ下記バナーのURLリンク先にあるKINRYUオンラインストアの「ナイフ・マルチツール」一覧も覗いてみて下さいね!