EDCギアの選びかた「GRIFFIN POCKET TOOL」編【マテリアルで遊ぶ?サイズで選ぶ?】

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「EDCギアの選びかた」と称して、EDCアイテム代表的な存在である「Griffin Pocket Tool」をご紹介いたします!「毎日持ち歩くもの=Everyday Carry 」であるEDCというジャンルは、決まった概念のないものなので楽しみ方も多岐にわたります。そこで今回は、「Griffin Pocket Tool」の種類に触れながらEDCアイテムの魅力について掘り下げていきます。EDCギアに興味がある方もない方も、ご一読いただけると嬉しいです。

そもそも「Griffin Pocket Tool」とは、どんなものなのでしょうか? 「Griffin Pocket Tool」は、米国の一個人によって考案され、クラウドファンディングによって完成したコンパクトマルチツールです。ベルトループに引っ掛けるカラビナの代わりにとデザインされたそれは、シンプル・コンパクトでありながらマルチな機能を持ち、かつクリップ構造の備わった独自性のあるツールです。加えて無駄のない洗練されたデザインは、EDCアイテムとして広まるには十分すぎる素質をもっており海外のEDCにまつわるコラムなどでも度々みることができる人気のEDCギアです。

また「Griffin Pocket Tool」は、チタン製やコッパー製、真鍮など素材違いのバリエーションが豊富に存在している点も魅力です。海外のEDC例をみていると、素材(マテリアル)で揃えて楽しんでいるケースを良く見かけます。

” 素材で選ぶ Griffin Pocket Tool ”
「マテリアル」はEDCを4倍面白くするエッセンス!

前述のとおり、「Griffin Pocket Tool」は、素材違いによるバリエーションが存在します。チタン・ステンレス・コッパー・ブラスの4つです。これだけあると迷ってしまうのが悩みの種。ここでは素材別に雰囲気やセッティング例をご覧いただこうと思います。EDCを楽しむうえで「マテリアルにこだわる」というのは面白さを倍増させる要素だと思うので、ぜひチェックしてみてください。

■ TITANIUM -チタン-
強靭さと軽さ。機能性を追求するあなたへ。

優れた耐久性と耐食性をもち、さらに軽いチタンは野外での利用に最適。昨今はキャンプギアなどにもよく利用されているのを見かけますね。ほんの少しくすみのある表面がチタンの外見的な特徴となることが多いです。高性能な戦闘機にも利用されることがある金属なのですが、少し高価。そんなチタンは「ハイスペック」に心躍るあなたにお勧め!とことん機能性を追求しちゃってください。

余談ですが、チタンはギリシャ神話に登場する神族「タイタン(ティターン)」が語源といわれており、オリンポスの神々に敗れ地底に封じ込められたことから、あるいは非常に優れた強靭さと耐久性により名付けられたのだとか。しかしティターン神族は巨大な体をもつとされているので、きっと重いと思うのですが、「チタン」はかなり軽いというのが面白いところ。個人的なとらえ方ですが。。。

そんなチタンですが、実用的なキットで揃えると存在感がグッと高まります。キャンプギアと合わせてみても良いかもしれません。とても軽量なので、チタン製のアイテムで揃えるというのは持ち運び易さにもメリットがあります。

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■ STAINLESS -ステンレス-
なんにでもあう清潔感のある光沢。

ステンレススチールは、もはや説明不要な金属ですね。金属クロムが発見された1700年代後半から存在し、日常でもありとあらゆるところで利用されており間違いなく実用金属の代表格。耐熱性、強度においても優れた性能を有しており、さらに錆びにくく清潔感があることから、ナイフなどの刃物やクッカーなどでも利用されています。また、鏡面仕上げにより、とてもキレイな光沢を持つため、上品あるいは高級感を演出する金属としても利用されます。

そんなステンレスですが、よどみのないシルバー色は基本的に、なんにでもあう印象。そこで今回は、あえて上品にセッティングしてみました。ちょっと大人っぽいEDCを構成してみても面白いですね。

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■ COPPER -銅-
輝きから深みへ。表面の変化を楽しむ大人の遊び

銅は表面の変化が速く、どんどん深みのあるくすんだ色へと移り変わっていくという面白さは、何物にも代えがたい魅力であると思います。有り体に言ってしまうと銅製ということはツールとしての強度は他素材より劣るため、単純に銅という金属に魅力を感じるか否かがチョイスのポイントかもしれません。銅は加工しやすく、耐食性に優れているため永く使える金属としても昔から重宝されています。よく真鍮と比較される銅ですが、昨今のコロナ禍にあって金属の持つ「殺菌力」が改めて注目されています。

銅製のツールは正直少ないので、すべて銅で揃えるのは難しいかもしれません。ただ素材としてのインパクトは大きいので、2点3点持っているだけでも面白いセッティングが可能です。以前レザーアイテムと合わせても良いと紹介したことがあるのですが、今回はカモ柄にもよく似合うことを発見しました。銅は個人的にも注目している素材なので、もし他とは違うEDCアイテムを楽しんでみたいという変態(良い意味で)な皆様は一緒に楽しんでもらえると嬉しいです。

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■ BRASS -真鍮-
アンティーク、アメカジ、ファッショナブルな楽しみ方を。

真鍮は、銅と亜鉛の合金です。よく銅と比べられる真鍮ですが、強度は亜鉛を入れることで増しています。銅より亜鉛のほうが安価であるため必然的に真鍮も銅より安く、さらに加工もしやすいため古くから沢山利用されてきた金属です。もっとも身近なところだと5円玉も真鍮ですし、管楽器も真鍮が多いですね。「ブラスバンド」の「ブラス」は真鍮が語源だとも。

そんな真鍮ですが、色合いもゴールドに近い輝きを持っておりアクセサリー素材としても重宝されています。また真鍮は銅ほどではないですが、徐々にくすんでいき、いわゆる「アンティーク」な雰囲気を醸し出してくれます。

銅と同様に「経年変化」を楽しむことができる金属筆頭の真鍮は、同じように永く愛用していくことを楽しみとするアメカジ的精神とも通じるところがあり、ファッショナブルにも楽しめる素材かと思います。同素材で揃えることもさほど難しくないので、ぜひ気軽に楽しんでほしいです。

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” サイズでで選ぶ Griffin Pocket Tool ” 「キーホルダー」から「EDCポーチ」まで、自分にピッタリサイズを!

Griffin Pocket Tool は、いくつかのサイズが存在しており、サイズが違うだけで使い勝手や携行性、あるいは雰囲気も違います。せっかくなら自分に合ったサイズを選びたいところですね。ここでは、それぞれのサイズ感について触れてみたいと思います。

● ORIGINAL サイズ

ベーシックなサイズ「Original」は長さ7.4cm。日本人男性の手の幅は平均8.3cmほどらしいので、ちょうど掌に収まるほどの大きさということになりますね。他のEDCアイテムとの相性も良く使いやすいのでサイズで迷ったら、まずはこの「オリジナル」から試して頂けると良いかと。

● MINI サイズ

「MINI」はまさしくキーホルダーサイズ。持っていても邪魔にならない大きさなので、意外と一番取り入れやすいかもしれません。車のカギなどと一緒に携行しても良いでしょう。

● XL サイズ

もっとも大きなサイズが「XL」。工具としての機能が充実しており、より実用的なサイズとなっています。そしてEDCポーチに収まりが良いというのも押さえておきたいポイント。他のツールを合わせてスマートに整頓できると、揃えていて気持ち良いです。

New! Griffin Adventure Tool
「進化し続けるグリフィンツール」

番外編として「Griffin Pocket Tool」が進化を遂げたニューアイテム「Griffin Adventure Tool」をご紹介します!「Griffin Pocket Tool」のORIGINALサイズと同じ大きさでありながらプラスドライバーや釘抜きなどのツールが追加され、より多機能なアイテムとなっています。また素材はステンレスとチタンの二つ。

もっとも大きな特徴は、このカラビナ構造。ブランド独自のゲートシステムによってフラットなデザインに仕上がっています。ベルトループや鞄のストラップに引っ掛けておいても、不意に外れてしまうことがない安心機能です。

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おまけ:店長ミヤタの勝手にクラフト

パラコードでストラップを付けるなどして遊んで欲しい「Griffin Pocket Tool」。ちょっと発展させてランヤードのようなものを作ってみました。「Griffin Pocket Tool」がフックの代わり。けっこう実用的かもしれません。皆様も「パラコードクラフト」と一緒に楽しんでみてください。

最後に

最後に、今楽しんでいる僕のブラス(真鍮)セットをチラ見せして終わります。知人に唆されてカスタムしたチープなカシオと組み合わせて「ハイローミックス」(?)的な雰囲気で遊んでいます。

EDCツールのススメとして「Griffin Pocket Tool」をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?沢山の素材違いやサイズ違いの中から、自分にピッタリな1つを見つける参考になれば。あるいは、少しでも面白そうと感じて頂けたなら嬉しいです。