LEDライトの選び方。【Nextorch】【フラッシュライト】【ヘッドライト】

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秋らしい季節になりました。暗くなるのも早くなり、日常の中でもライトがあると便利なシチュエーションが増えてきましたね。僕も通勤鞄にフラッシュライトを忍ばせているのですが帰路で重宝しています。もちろん日常以外にも、キャンプなどのアウトドアレジャーあるいは防災グッズとしても必要とされるLEDライト。当店でもNextorchのアイテムが人気です。しかし、なかなか種類も豊富ですし特徴も様々なので、いざ選ぶとなると意外と迷ってしまうことも。そこで今回はライト毎の特徴を掘り下げながら、選ぶときのポイントを考察。さらに活用シーン別にお勧めアイテムをピックアップしてみたいと思います。皆様のライト選びの参考にして頂けるような内容を目指して記事にしてみたいと思いますので、お付き合いいただけると嬉しいです。

1)乾電池式か充電式か。

乾電池式なのか、充電式なのか。選ぶ側としては気になるポイントなのではないでしょうか。最近は充電式を良く見かけるような気がしますが、ここではそれぞれのメリットとデメリットをサラッと確認してみたいと思います。

充電タイプ(リチウムイオン電池)

昨今は充電式を良く見かけるようになりましたね。種類としてはリチウムイオン電池が代表格。最もたるメリットはやはり繰り返し使えることです。ライトを頻繁に利用するのであれば大幅なランニングコストカットに繋がります。それだけでなくリチウムイオン電池はハイパワー。そのため光出力に優れたフラッシュライトなどは、これを採用していることが多いです。デメリットを挙げるとしたら充電する手間。特にバッテリー内蔵型の場合は残量管理に煩わしさを感じることもあるかもしれません。また充電するためには電源が必要となるため、設備に左右されますが、防災グッズとしては不向きであるという側面も持っています。

乾電池タイプ

打って変わって乾電池式。電池残量がなくなったら交換するだけで使えるので、取り回しは良好。ですが、繰り返し使えないので交換用の予備を用意しておかなくはならず、ランニングコストには難ありです。またリチウムイオン電池と比べるとパワーにおとるので、高い出力が必要となるアイテムには不向き。ただ、乾電池は備蓄しやすく、さらに災害時に比較的手に入りやすいという観点から防災用の光源として注目されることが多いです。

2)光量や照射範囲別に考える。

フラッシュライトの性能を見るとき、やはり明るさも気になるのではないでしょうか。よくルーメン(lm)で表されていることが多く、比較する際の1つの指針となることは間違いないでしょう。ただし単純にこの数値が高ければ良いというわけではありません。同じルーメン数であっても、例えばリフレクターの形状による光の収束具合で照射距離や照らせる範囲にも大きな違いが生じます。大事なのは利用目的に合った明るさや光の種類を選ぶこと。とはいえ、すべてのケースを網羅するのは難しい為、ここでは例えば光量や照射範囲の違いによってどのような影響があるのか一例をご紹介してみようとおもいます。

・光量や照射範囲の違いによる影響例

光イメージ(使用ライト:TA30 ハイモード)
光イメージ(使用ライト:Eco-Star ハイモード)

最も分かりやすい例として手元を照らした時のイメージを用意しました。

上は「TA30」フラシュライト- 1300ルーメン/照射距離240m。収束された光で遠くを照らすのを得意としていますが、いざ手元を照らすと眩しすぎ。対して下は「Eco-star」ヘッドライト。48ルーメンほどの光量なので遠くを照らすには不向き。ですが広角照射で均一かつ適度な明るさなので、手元周りはとても見やすいです。

かなりシンプルな状況ではありますが、このようにライトにはそれぞれ得意とするシーンがあります。ルーメン数だけでなく照射可能距離や調光モードにも目をむけて目的と照らし合わせてみると、自分が必要とするスペックが見えてくるのではないでしょうか。

点灯可能時間についてもチェック。LEDフラッシュライトが台頭している昨今、ランタイムは飛躍的に伸びています。それでも光出力が高ければバッテリー消費が激しいですし、あえて光量を抑えることで長時間の点灯を可能とするアイテムもあります。もちろん光量以外にも利用するバッテリーやLEDの性能にも依存するのですが、点灯時間は利用目的に合わせて確認しておきたいですね。

3)光の色の違いを確認

LEDにもクールホワイトやホワイトなど採用しているLED球によって光色に違いがあります。お部屋のLED灯では色温度の比較はよく見かけますよね。持ち運び用ライトとして考えると、そこまで気にならないところかもしれません。しかし自然な色に見えるというのは意外と嬉しい。例えばキャンプで食事をするときにヘッドライトの灯が青白く、食べ物が美味しそうに見えないのは悲しい事です。

一般的なホワイトLED(左)と高演色性LED(右)の比較イメージ

もともとLEDは色波長のバランスをとることが難しいため、演色性が悪いといわれていたこともありました。昨今は技術向上によって演色性の優れたLEDも増えてきています。長時間利用し作業に用いる光源であれば、高演色性のライトをチョイスする手を検討してみても良いかもしれません。なお演色性が悪いからダメ。というわけではないのでご注意を。LEDは特性上、演色性を優先すると発光効率が落ちてしまうそうです。そのため極論ではありますが、高光度を目的とするライトであれば効率を優先し、演色性をあえて疎かにすることもあるのです。LED光の色温度によっても向き不向きがあるのですね。目的に合わせて検討してください。

4) スイッチの位置からみる利用方法の違い。

スイッチの形状も大事なポイントに。当店取り扱いフラッシュライトには主にボディ側面にスイッチが搭載されているものとテール部分に備わっているものが存在します。(スイッチにはほかにもスクリュータイプやリングタイプもありますが、ここでは割愛させていただきます。)

これらのスイッチはライトの持ち方に影響してきます。そして持ち方によってメリットも異なるので、ここで確認してみましょう

順手持ち
逆手持ち

「順手」は、だれもが馴染みのあるオーソドックスな持ち方です。対して「逆手」は海外ドラマとかでよく見かけるアレです。

順手持ちを想定したライトは本体側面にスイッチがついていますね。「順手」は、腕をさげて利用するため、比較的長い時間利用するときは疲れづらい(例外あり)という利点があります。そして逆手持ちを想定しているライトはスイッチがテール側に備わっています。タクティカルライトで良く見かけますね。「逆手」は、照射光がブレづらいことや、目線の先を照らせること、そして顔の横に位置するため相手に認識されないなどの多くのメリットがあります。

「スイッチの位置」とは話がそれますが、持ち方と一緒に便利な光源利用としてヘッドライトの有用性もおさえておきましょう。何らかの作業をする際は圧倒的に便利なので順手持ち、逆手持ちと合わせて検討してほしいです。

5) 耐水性能を確認する

室内だけで使うだけであれば、耐水性能を気にする必要はあまりないでしょう。ただ、ほとんどの場合外でも使うことも想定することになるので、雨などの悪天候に耐えうるかどうか。あるいは水辺での使用に対応できるのかどうかを確認しておく必要がありますよね。

ライトの耐水性能についてはIP規格で表記されていることが多いですよね。例えばIPX4やIPX7と記載されているのを見かけるかと思います。(※IP規格についてはコチラのブログで多少詳しく紹介しているので、よろしければご覧ください。)多少の雨であればIPX4ほどあると◎。相当な悪天候下や、水辺での利用であればIPX7やIPX8ほどのスペックがあると良いでしょう。利用目的によっては過剰スペックとなる恐れがあるので必要以上に求めなくても良いのですが、やはりこの数値が高いほうが、男心としては嬉しいですね。

使用シーン別にみるオススメ光源アイテムの紹介

先にご紹介したLEDライトを選ぶときのポイントを羅列しご紹介いたしました。次に、それらを基にしたシーン別のおすすめアイテムをご案内したいと思います。皆様のニーズに合いそうなアイテムがございましたら、ぜひチェックしてみて下さい。

シーン1「日常の通勤や散策に」

・P8 Flashlight【充電式・スポット照射・IPX7・順手持ち】

通勤や通学、ウォーキングなど、カジュアルな日常シーンにもお勧めしたいフラッシュライトがこれ。本体にUSBを差し込むだけの充電式のため、電池交換なしで繰り返し利用可能。また、コンパクトであり、なじみ易い順手持ちを想定したデザインとなっている点も日常使いにオススメする理由です。あと防犯を目的としたストロボモードが備わっている点もユニークな特徴です。

調光モードの切り替わる順番にもご注目を。3段階の点灯モードが備わっているのですが、正直なところ普段もっとも利用するのは中程度の明るさで足回りを照らすのにもオススメなミディアムモード。そのため、最初に点灯するのは350lmのミディアムモードとなっており切り替えで他のモードへと変更します。気が利いた仕組みです。

また電池残量が一目で確認できるインジケーターが搭載されている点も特徴。電池切れを起こす前に充電することができるので、使用頻度の多少に関わらず効率良く運用できるでしょう。

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シーン2「キャンプや登山のパッキング・作業時にお勧め」

・iStar【充電式・スポット&広角照射・IPX4・ヘッドライト】

ハンズフリーで光源確保が可能なヘッドライトは、アウトドアレジャーのお供にオススメ。「iStar」は散光照射を得意とするヘッドライトなので荷物の整頓や作業時に重宝します。

ディフューザー構造により広範囲を照らすことが可能となっています。さらに演色性に優れたLEDを利用しているため自然な見え方に。なんでもブルーライト波長の発生を抑えた光となっているため、目にも優しいのだとか。アウトドアでの調理作業用にもオススメ。

もう一つ面白い特徴となっているのが、このフリップ式スイッチです。パカッと開くことで、スポット照射が可能な、もう一つのLEDライトが出現し点灯します。散策時にはこのモードを利用すると良いでしょう。

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・UT30【充電式・スポット&広角照射・IPX4・ヘッドライト】

さらにアウトドアレジャーのお供にオススメなのが、この「UT30」。2種の照射方法による多様な点灯モードを備えおり、パッキングや作業に便利な散光照射と散策時に便利なスポット照射のどちらも可能となっています。

暗い場所での荷物確認には散光照射が可能なヘッドライトが一番です。

「UT30」はセンサー式スイッチを搭載しています。グローブを装着しているときや、手が汚れてしまっているときも重宝します。(※グローブ装着時の操作は、材質によって反応感度に誤差生じる可能性がございます。例えば赤外線を吸収し易い黒色の材質はセンサーが認識しづらい場合がございますので、予めご留意くださいませ。)

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シーン3「災害時の備えとしてオススメしたい光源」

・TA15 Flashlight【乾電池&充電池式・スポット照射・IPX8・逆手持ち】

「TA15」は付属している充電式リチウムイオン電池のほかに、CR123と単三電池でも稼働可能というユニークな能力を持っています。仮に災害時に電源の確保が難しい状態となってしまっても単三電池さえ備えておけば利用可能。防災用としても頼もしい高機能フラッシュライトなのです。

瞬間的な照射が得意なタクティカルライトとしてデザインされていますが、テールのダイヤル式スイッチによってモードの使いこなしが簡単。さらにコンパクトなサイズ感なので、普段から持ち歩くEDCツールとしての運用もオススメなアイテムです。

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・Eco Star【乾電池式・広角照射・IPX4・ヘッドライト】

防災グッズとしてもお勧めしたいヘッドライト「Eco-Star」。両手が塞がってしまうような場面でも活躍するヘッドライトは災害時の光源として注目されています。単四電池にて運用可能かつ、エコモードでの点灯であれば48時間と長時間稼働可能。さらに散光照射により手元を中心とした日常生活動作に必要な範囲を照らすのにちょうど良い光源となってくれます。

Eco Starは赤色点灯モードも備えています。赤色は暗闇においては刺激の少ない色といわれています。暗順応を邪魔しない光のため、天体観測など暗闇に目を慣れさせた状態が必要となるシーンでも用いられます。そのため夜間に最小限の灯を必要するケースでの活躍も期待できます。さらに特筆すべきは、ランタイムの長さ。最大110時間点灯可能となっており最も省エネなモードです。

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シーン4「プロフェッショナル編 - 野外での捜索に 」

・P82 Flashlight【充電式・超長距離照射・順手持ち・IPX7】

Nextorchはプロフェッショナルな仕様のフラッシュライトも開発しており、この「P82」は、その一つ。実に最大1100mものロングレンジ照射が可能なフラッシュライトです。大きなヘッドによって収束された光は遠くを照らすことに特化。捜索活動などを目的としています。

そんな専門的なフラッシュライトではありますが、調光モードを確認すると意外と身の回りを照らす時などにも重宝しそうな内容となっています。一般的な活用方法として、具体的な例を挙げることは難しいのですが、もし皆様の活動の中でマッチするようなシーンがございましたら、ご検討頂けると嬉しいです。

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オマケ:紫外線フラッシュライトの楽しみ方

C2 UV Flashlight【乾電池・UVライト・IPX7】

番外編として最近入荷した異端児をご紹介します。「C2UV」このフラッシュライトは550mWもの高い出力の紫外線(UV-405nm)を発するフラッシュライトです。なかなかのキワモノですが、面白い使い方例をご紹介します。

まずは、ナイトフィッシング。夜行ルアーの利用にいかがでしょうか。本格的なUVライトなので蓄光素材に少し照射するだけで良く光ります。IPX7もの優れた防水性を持っているため、水辺のレジャーにもオススメというわけです。

もう一つは、単純に蓄光アイテムを発光させて遊ぶこと。夜行ルアーもそうですが、蓄光素材は紫外線によって励起し発光するので面白いくらい光ります。本当に遊ぶだけですが。

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最後に

LEDライトといっても多種多様ですね。それぞれに得手不得手などの個性があり、掘り下げていくと益々ライトの奥深さを感じます。今回のブログが皆様のライト選びに少しでもお役に立てると嬉しいです。↓のバナーのリンク先より今回メインで紹介したNextorch製品の一覧がご覧になれますので、よろしければ覗いてみて下さい!