ホイッスルについて考える【アウトドア】【防災】【STORM WHISTLE & ACME】
いつもブログをご覧下さり誠にありがとうございます。
本日は「ホイッスル」についてのご紹介です。
スポーツシーンなどでも、よく見かけるホイッスル。昨今ではアウトドアでの救難用や防災グッズとしても注目を集めています。かく言うKINRYUオンラインストアでも、いざというときの備えとしてホイッスルを提案しています。
しかし、一口にホイッスルといっても多種多様。そこで本日は、世界的に名のあるホイッスル・メーカーのアイテムを例に、アウトドアや災害への備えとして適切なホイッスルを考えてみたいと思います。
英米の代表的なメーカーから見るホイッスル 「ACME社」編
1870年頃に英国にて創業。「ACME」は150年ほどの長い歴史をもつ世界トップクラスのホイッスルメーカーです。
ACME社のホイッスルは、オリンピックや、FIFAワールドカップなど世界的なスポーツの舞台でも多用されています。(ことラグビーにおいては、ダントツのトップシェアらしい。)スポーツホイッスルは英国で発展した経緯があるそうで、まさしくACME社はその発展を牽引してきた伝統的なブランドなのです。
その他、スポーツだけでなくロイヤルネイビーや英国の国防省などの公的機関でも多く採用されています。
興味深い事に、かの豪華客船タイタニック号の乗組員もACME社のホイッスルを使っていたそうです。あの映画の印象深いシーンでヒロインが吹いていたものもACME社のモノらしいです。
お分かりのようにACMEブランドの笛は、多岐にわたる種類のホイッスルを展開しています。各々の使用シーンにあったホイッスルを見つけることができるラインナップも魅力的。生産についてもMade in U.K.にこだわっており、確かな品質です。
【お勧めホイッスル】
■ Tornado T2000
FIFA(国際サッカー連盟)、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)、FIBA(国際バスケットボール連盟)など、世界的スポーツシーンにおいて採用されているホイッスルです。二つの超音域チャンバーと一つの低音域チャンバーによって音を出す仕組みになっており、120デシベルもの大音量を発するだけでなく、騒音の中でも聞き取りやすい音色となっています。
■ Slimeline Tornado 636
コンパクトでフラットな形状が特徴的。「Tornado T2000」二つの超音域チャンバーと一つの低音域チャンバーによって音を出す仕組み。小ぶりながら117デシベルもの大音量を発生させることができます。嵩張らないサイズの為、防災グッズセットに組み込むのも良し、毎日の備えとして持ち歩くのにもオススメです。
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■ Survival Whistle 649
世界初のライフセービングホイッスルとしれ知られる逸品。最小限の力で最大限の音を発生させることができるようにデザインされています。他のモデル同様、コルク球などの、[Pea ピー]を使用しないビートホイッスルというタイプの笛です。水にぬれても安定して音を派することができる為、水場での使用もおすすめ。当然雨などの悪天候下でも機能するので、アウトドアレジャーのお供にもぜひ。
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英米の代表的なメーカーから見るホイッスル 「STORME SAFETY WHISLE」編
「世界でも最も大きな音を出すことができるホイッスル」を謳ったALL WEATHER SAFETY WHISLE CO.の手掛ける「STORM WHISTLE」は1988年に人命救助用として開発されました。米海軍特殊部隊や米国沿岸警備隊、さらには警察機関などで実際に使用されており、プロフェッショナルな現場で重宝する機能性に特化したホイッスルです。
他のホイッスルとは異なった独自のチャンバー構造は、大きな音を鳴らすための最大効率を計算し設計されています。さらに雑音の中でも聞き取りやすい周波数に設定されているのだとか。また水中で鳴らしても15m先まで音が届くという、驚異的な性能です。
他のホイッスルと比べて大きなサイズとなっているのも特徴。手にしっかりグリップする形状となっており、例えばグローブをした状態でもグッと握るようにして使用することができます。なんとも米国らしい堅牢な雰囲気を纏ったホイッスルですね。
【お勧めホイッスル】
■ Storm Safety Whistle
最大120デシベルもの音を発する世界最高峰レベルの大音量ホイッスルです。120デシベルというと飛行機のジェットエンジンクラスの騒音だそうです。群衆、騒音、爆発音などの中でも人が一番聞き取りやすいといわれる周波数に調律されており、実際に必要とされる状況下でも最大のパフォーマンスを発揮します。水にも強く、水中で鳴らしても15M先まで音が届くそうです。
他のホイッスルと比較すると大きいサイズですが、前述のように手にしっかりグリップする形状となっており使用中の安定感もダントツ。
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■ Wind Storm Safety Whistle
コンパクトな「Storm Safety Whistle」が欲しい。というリクエストから生まれたモデル。小さくなったとはいえ、基本的な性能はほぼそのまま。大音量、また水中でも音を鳴らすことができる性能も健在。「強力なホイッスルが欲しい。けれどStorm Safety Whistleだと、ごつすぎる。」そんな方にはぜひオススメです。
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【おまけ】ピーホイッスルとビートホイッスルとは?
ホイッスルには主にピーホイッスルとビートホイッスル(ピーレスホイッスル)の2タイプ存在します。ホイッスルの歴史は1870年代に発足した「ACME社」の歴史を見るだけでも長いことが窺えますが、ビートホイッスルの誕生は意外にも近年。1980年代に入ってから開発されたものです。ではこのビートホイッスルとは、あるいはピーホイッスルとはどんなものなのでしょうか。
ピーホイッスルとは、本体構造にコルク球が入ったタイプのこと。ピーホイッスルは、このコルク球の働きによって音を増幅させる仕組みです。息を吹き込むことで笛の内部でコルクが動き回ります。これによって内部の気圧にメリハリが生まれ、断続的ながら大きな音が発生します。
強弱が付けやすいことや柔らかい音色であることから、学校やコーチングで用いられることが多いのだとか。ちなみにこのピーホイッスルを開発したのが先にご紹介した「ACME社」ということらしい。
対して、ビートホイッスル(ピーレスホイッスル)は、コルクの球を用いらず音を出すホイッスルです。内部に吹き込まれた息が入る部屋(共鳴管)が設けられており、空気を勢いよく送り込みこの部屋の気圧を上昇させます。息を内包できる限界に達すると部屋から空気が抜け、音がでる仕組みです。この空気の部屋を複数設けて異なる周波数の音を組み合わせることで大きく鋭い音を発生されるのです。ピーホイッスルでは「水分などでコルク球が引っ掛かり、音が鳴らない。音のなる立ち上がりが遅い。」などの問題点がありましたが、ビートホイッスルはこういった課題を解消しました。素早く大きな音がでるので、危険が伴うスポーツでも審判用のホイッスルとして重宝されています。
ちなみに今回オススメした笛は全て後者の「ビートホイッスル」です。雨などの天候に左右されることなく、大きな音を安定して発することができるので、アウトドアや災害の備えとしてゼヒ提案したいのが、この「ビートホイッスル」です。
今回はいくつかの笛をご紹介いたしました。身近にも見かけるホイッスルですが、意外と奥深いですね。災害への備えとして、あるいはサバイバルキットやアウトドアレジャーの携行品として。よろしければ、ご参考にして頂けると嬉しいです。